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J-1ビザのルールが変わる。アメリカを目指す料理人が知っておきたい2026年の制度変更

J-1ビザのルールが変わる。アメリカを目指す料理人が知っておきたい2026年の制度変更

August 2, 2026
ニュース

公開日:2026年8月2日
更新日:2026年8月2日
監修:Masa Fukano
カテゴリー:Career Guide / Visa


はじめに

本記事は、2026年8月時点で公開されている米国政府機関などの情報をもとに、アメリカでの就職やJ-1ビザの利用を検討している料理人・日本食業界の皆様向けに分かりやすく整理したものです。

ビザや移民制度は個々の状況によって適用が異なり、制度や運用も変更される場合があります。本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的助言を行うものではありません。

個別のビザに関するご相談や法的な判断については、スポンサー団体または移民法を専門とする弁護士へご相談ください。


ここ最近、J-1ビザについて非常に多くのお問い合わせをいただいています。

特に多いのが、「ニュースでJ-1ビザが変わると見たのですが、料理人にも関係ありますか?」というご質問です。

結論から言えば、多くの料理人や寿司シェフにとって、ニュースで大きく取り上げられている内容だけを見て心配する必要はありません。一方で、知っておかなければならない重要な変更点はあります。

今回は、2026年9月15日から施行予定となっているJ-1制度の変更について、料理・ホスピタリティ分野でアメリカを目指す方に関係する部分だけを整理しました。

何が変わるのか

2026年7月17日、米国土安全保障省(DHS)が最終規則を公表しました。

長年続いてきた Duration of Status(D/S=プログラム期間中は滞在可) が廃止され、入国時に 具体的な滞在期限日 がI-94に記載される方式へ変更されます。

施行日は 2026年9月15日。ただし、議会審査(Congressional Review Act)や訴訟の状況によっては、内容や施行スケジュールが変更される可能性もあります。

まず結論。「最長4年」の話は料理分野にはほぼ関係ありません

ニュースでは「J-1ビザは最長4年になる」という話題が大きく取り上げられています。

しかし、料理・ホスピタリティ分野で利用されることが多いJ-1 Intern・Traineeプログラムは、もともと参加期間の上限が決められています。

Internは最長12か月。一般的なTraineeは最長18か月ですが、ホスピタリティ・観光分野では原則12か月です。

つまり、多くの料理人にとっては「4年」という数字よりも、これまでどおり限られた期間をどう活用するかの方が重要になります。

実際に影響するのは、この3つです

① I-94が「D/S」から具体的な日付になります

これまではI-94に「D/S」と表示され、プログラム期間中はJ-1ステータスを維持している限り滞在できました。

2026年9月15日以降は、I-94に Admit Until Date(滞在期限) が表示されます。

アメリカへ入国したら、必ずCBPのI-94サイトで自分の滞在期限を確認してください。これが、今後最も重要になる確認事項です。

② 滞在期限を過ぎるリスクがこれまで以上に大きくなります

今回の制度変更で最も注意したいポイントです。

適切な延長手続きを行わず、I-94に記載された滞在期限を過ぎた場合、不法滞在として扱われる可能性があります。

一般的には、不法滞在が180日を超えると3年間、1年を超えると10年間の再入国制限につながる可能性があります。

「少しくらい大丈夫だろう」という考え方は、将来アメリカで働くチャンスを失う原因になりかねません。

③ プログラム延長は今まで以上に早めの準備が必要です

途中でプログラム延長やホスト企業の変更を予定している場合は注意が必要です。

スポンサー団体がDS-2019を更新したとしても、それだけで滞在期限が自動的に延長されるわけではありません。

状況によっては、USCISへForm I-539を提出するか、一度出国し、新しいDS-2019で再入国して新しいI-94を取得する手続きが必要になる場合があります。

延長の可能性がある方は、できるだけ早い段階でスポンサー団体へ相談しておくことをおすすめします。

一方で、変わらないこともあります

今回の制度変更でも、到着前・帰国前の各30日ルール、212(e)(二年間帰国義務)、Intern・Traineeの資格要件、再参加に関するルールなどは、大きく変わるものではありません。

渡米前に確認しておきたいこと

スポンサー団体がどのような運用を予定しているのか、DS-2019とTraining Plan(DS-7002)の期間が一致しているか、プログラム延長が必要になった場合はどのような手続きになるのかを、渡米前に確認しておくことをおすすめします。

そして、アメリカへ入国したら必ずI-94を取得し、自分の滞在期限を確認してください。制度変更そのものを恐れる必要はありませんが、今まで以上にスケジュール管理が重要になります。

まとめ

今回の制度変更は、「料理人がアメリカへ行きにくくなる」という話ではありません。

一方で、滞在期間の管理方法はこれまでより厳格になります。

ニュースの見出しだけを見るのではなく、自分が利用するJ-1プログラムがどのカテゴリーなのか、どのような期間で参加するのかを理解することが、安心してアメリカでのキャリアをスタートする第一歩になるでしょう。

参考資料

Federal Register(最終規則全文)
Establishing a Fixed Time Period of Admission and an Extension of Stay Procedure for Nonimmigrants

U.S. Department of Homeland Security – Study in the States(公式概要)
Final Rule: Fixed Time Period of Admission – Quick Facts

U.S. Department of Homeland Security – Study in the States(公式FAQ)
Final Rule: Fixed Time Period of Admission – FAQ

NAFSA(制度解説)
DHS Final Rule Ending Duration of Status

Ogletree Deakins(移民法専門事務所による解説)
DHS Publishes Final Rule Replacing Duration of Status

22 CFR §62.22 – Exchange Visitor Program: Trainees and Interns
22 CFR §62.22


この記事について

本記事は、2026年8月時点で公開されている米国政府機関および関連機関の資料をもとに作成しています。

記事内で紹介している内容は一般的な制度の概要であり、個別のケースによって適用が異なる場合があります。最新の制度やご自身の状況については、スポンサー団体または移民法を専門とする弁護士へご確認ください。


監修

Masa Fukano

Founder, KIWAMI

ニューヨークを拠点に、日本食レストランに特化した採用支援サービス「KIWAMI」を運営。

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